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亜慢性毒性

ラットを41日間飼育し、アスタキサンチンとβ-カロテンが成長、妊娠出産に与える影響、投与による胃潰瘍指数について検討した 1) 。適量供与群 (アスタキサンチン80mg/kg混餌)と過剰供与群 (アスタキサンチン400mg/kg混餌) を比較すると、アスタキサンチンとβ-カロテン両者とも成長 (体重増加、一般症状) に影響を与えなかった。また、生化学的検査値、臓器重量の変化でも同様に差はなかった。いずれの群でも胃潰瘍の発症も認められず、過剰量投与しても毒性や有害性を示す知見は得られなかった。妊娠出産に与える影響も3群間に差異がなく仔ラットの奇形もなかった。β-カロテン群で、雌が雄の1.5倍と多く生まれた(原因は明らかでない)。いずれの結果もアスタキサンチンが毒性の少ない物質であることを示していると思われた。ヘマトコッカス藻抽出物を用いた13週毒性試験 2) 。F344ラットに、最高5%の藻体抽出物混餌投与 (アスタキサンチンとして0.25%) が行われたが、血清総コレステロール値の上昇 (用量依存的) 以外は特記するような変化は認められていない。ヘマトコッカス藻由来濃縮アスタキサンチン抽出(アスタリールオイル50F)の90日間経口投与亜慢性毒性試験 3) 。医薬品GLP適合施設において、非GLP試験として実施された。 6週齢のSD系ラットを用いて、アスタリールオイル50F (アスタキサンチン−フリー体)37.0(2.0), 185.2(10)及び925.9mg/kg(50mg/kg)の3用量と対照(投与容積と同容積のオリーブ油を投与)の計4群、1群雌雄各10匹を設定し、90日間反復経口投与を行った。一般状態の観察と体重・摂餌量の測定、尿検査、及び投与期間終了後に血液学的検査、血液生化学的検査及び病理学的検査を行った。いずれにも明らかな被験物質によると思われる毒性変化は認められなかった。アスタリールオイル50F (アスタキサンチン−フリー体)の無毒性量は925.9mg/kg(50mg/kg) を越える用量と推定。




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