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アスタキサンチンを利用するためには、工業的な生産方法が確立されなければならない。化学合成法は確立し養魚等に利用されている。天然型のアスタキサンチンは、天然物よりの抽出または微生物培養を利用した生産が必要で、ここでは文献に記載されている方法(培養法)を記述する。
化学合成法で作られるアスタキサンチンは、幾つかの異性体よりなる化学構造的に混合物であり、例えば、全E-体74%、9Z-体9%、13Z-体17% (3R,3'R-,3R,3'S;meso-,と3S,3'S-体 1:2:1) 1) の組成である。微生物培養により作られるアスタキサンチンは、化学構造的には均一なものが得られる。例えば、H.pluvialisからは3S,3’S-体 2) であり、Ph.rhodozymaからは3R,3’R-体 3) のアスタキサンチンが得られる特徴がある。
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