天然アスタキサンチン   天然アスタキサンチン
アスタキサンチンの代謝

トップページ > アスタキサンチンの代謝 > 吸収 
トップページ
アスタキサンチンの概要
アスタキサンチン化学
アスタキサンチンの製法
アスタキサンチンの抗酸化作用
生理活性
アスタキサンチンの代謝
動態
吸収
代謝
体内分布
安全性
産業への利用
特許その他
関連文献・研究

吸収

魚類における体内移行1) は、餌から吸収されたアスタキサンチン(カロテノイド)は血清リポ蛋白とくにHDLに分布しているので、HDLにより体内で運ばれているものと思われる。サケ・マスなどの魚では、筋肉にも分布するが、アスタキサンチン結合蛋白として存在着色している。産卵期には、体表や卵へ移行することがしられている。卵への移行は幼魚の孵化に密接に関連しているといわれる。タイなどの魚は、筋肉に分布せず体表にのみ分布するので魚種により体内動向に特異性がある。
アスタキサンチンのラット腸管吸収試験 2) 。5-20μmol/L濃度で、オリーブ油とコーン油の2種にアスタキサンチンとリコペンのそれぞれ懸濁し吸収を比較した。十二指腸へカニュウレで注入し、腸間膜リンパ管への吸収を測定すると、投与量に比例して吸収は増加した。吸収率の平均は、アスタキサンチンはオリーブ油中で20%であったが、コーン油中は13%と減少した。リコペンは吸収が悪く、オリーブ油から6%、コーン油から2.5%と少なかった。体内への吸収は、油種により変化するようである。カロテノイド類は、強い脂溶性の化合物のため経口摂取は利用度が低い。しかし、油脂の存在で利用性が高まると言われているので、健常男性被験者にアスタキサンチン40mgの油成分基質の製剤または市販補助食品へ添加したものをそれぞれ単回摂取し血中濃度を測定した 3) 。それぞれの製剤の薬物動態パラメータを算出した。排泄半減時間は15.9±5.3時間(n=32)で単純な曲線を示した。3種の油性製剤:長鎖脂肪(パーム油)・polysorbate 80 (A製剤)、オレイルモノグリセリド・オレイルジグリセリド・polysorbate 80(B製剤)、オレイルモノグリセリド・オレイルジグリセリド・polysorbate 80・ソルビタンモノオレエート(C製剤)は全て生物学的利用性を対照製剤と比較し1.7から3.7倍増強した。最も高い利用性は親水性合成界面活性剤polysorbate 80の含量の高いB製剤で見られた。


アスタキサンチンの代謝トップへ

吸収に関する文献


Copyright©2008 The Astaxanthin Manufactures’ Association. All Rights Reserved.